いざ函館~新幹線工事はクソ~
これは,さる9月9日,10日のお話である。
4時半に目覚め,準備。函館は,1泊の予定である。
札幌方面の始発列車に乗ったら,6時ちょうど発の北斗2号に間に合うかもしれない。この列車は,キハ281で運転される。2022年までに,キハ261に置き換えられてしまうのではないかというアレである。だからできれば早いうちに乗っておきたかった。
というわけで,始発列車に飛び乗る。東京と同じで,始発でももう結構な人が乗ってくる。
しかしここで,大事なことを忘れていた。札幌駅ではいま,新幹線の工事が始まっている。そのせいで,列車が苗穂から札幌駅に進入してくるときに減速運転をして,1分ほど遅れるのである。何回見ても,どこで工事をやっているのかわからないくらいなのだが,それでも工事をしていると言い張り,減速運転をするのである。
これにより,5時58分に2番線に入る江別発の普通列車が,59分15秒に到着。そして結果……
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ああああああああああああああああ‼ |
エスカレーターでモタついたババアマジで許さん。いや,モタつかれていなくても乗り遅れていたかもしれない。まあ,どれだけ何か誰かを恨んだところで列車は止まってくれないので,仕方がなく下に降りる。
遅れたんだから駅弁を買う余裕くらいはあってほしいのだが……
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始発のキハ281をジャーした上に朝食無しらしい。劣るのもいい加減にしてほしい。 |
マジでカス。仕方がなく,次の特急(50分後)に乗り込む。
4時間ほど揺られて,函館駅に到着。ここからはバスに乗る。結構時間がかかる。運賃もかさむ。函館では,バスと市電を1日乗り回せる1日乗車券が1000円,2日乗車券だと1700円で買えるので,観光する際はもっているとなにかと便利だ。
4軒目 Tea Room Alice
バスで30分ほど揺られ(遠い)着いた函館で1軒目の収鋲。函館駅前から,バスで「新都市病院前」まで。
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バカなので何を頼んだか忘れました。時間差でブログを書くのはやめようね! |
白基調の洋風な佇まいで,黒基調のロリータファッションの女性が来店したら映えそうな店内。女性が一人で切り盛りなさっていて,お昼時ということもあり,ぼくの他に2組ほど来店していた。一人で切り盛りなさっているので,混んでいるときは少しだけ遅いが,それは仕方がないと割り切る余裕が必要。紅茶は紳士淑女の飲み物である。
初めての来店だと,メニューを店主自ら丁寧に説明してくださる。これもお客さんの捌きに時間がかかる理由であるが,これも丁寧さ故にどうしてもかかる時間である。
店主はスフレパンケーキを推しており,お店の看板商品でもあるが,注文を受けて一つ一つ丁寧に仕上げるため,30分ほど時間を貰っているようだ。私は時間がないので今回はパスしてしまったが,フルーツが入荷している日には季節の特別メニューがあったりするようなので,時間に余裕があるときは頼んでみてはどうだろうか。
5軒目? 函館市電乗り潰し
バスで来た道を戻ると,函館駅で次は市電に乗り込む。「函館どつく前」に乗り,函館山の方向を目指す。
着いた。ここで,造船場方面の市電は乗り通し。ここから,坂を登っていく。目的地は「ティールーム夕日」
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なんでこんな見晴らしのいい所まで来て紅茶が飲めないんですか❓ |
函館2軒めについたぞ!と思ったら,定休日……
「隔週の定休日」を見落とす初歩的なミス。いや,わかりにくいというか,隔週とかいうのは見落としがちだから本当にやめてほしい……トホホ 再訪が必要となった。
5軒目 LONGWALK
函館市電を湯の川方面まで乗っていき,次の目的地へ。30分の徒労をした体からは汗が吹き出す。だいたい1/2の確率で市電も非冷房車を引き当てるため,シャワーシートがもりもり無くなっていく。
「函館アリーナ前」で降りて,函館駅方面に1分ほど戻って歩くとある。5軒目「LONGWALK」さんである。
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見た目「アンティーク屋さんですか?」ってなる。 |
このお店は,紅茶を出しており,お店が仕入れてきた茶葉の販売も行っている。それと同時に,英国から仕入れてきた骨董家具も展示・販売している。
英国の骨董家具・小物が並べられており,店主の老婦人の気さくな性格も相まってなのだろうか,お店の雰囲気は華やかさではなく,落ち着いた古き良きぬくもりに満ちている。
このお店,出される紅茶の特徴は何より,安いのである。300円,400円といった文字列が目を引く。もちろん,安いだけでなく香りも立ち,数種類のアレンジティーも出している。コーヒーが中心の喫茶店が申し訳程度に出していたり,飲食店の付け合せのドリンクで着いてくるようなものではなく,しっかり淹れられた紅茶がこの価格で飲めるのはすばらしい。ここも紅茶の福祉である。
函館アリーナあるいは,湯の川温泉へ行ったときに立ち寄ってみてはどうだろうか。
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バカなのでこれも何飲んだか忘れました。でもポット300円ですよ。激ヤバ。 |
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これは覚えています。パッションフルーツフレーバーのアイスティーです。 |
6軒目 紅茶専門店ルフナ
今度は,市電で来た道を戻り,市民病院前あたりまで。そこから歩いて数分のところにあるのが「紅茶専門店ルフナ」である。ルフナとは,セイロン茶の銘柄の一種。ウヴァ・ヌワラエリヤ・ディンブラ・ウダプセラワ・キャンディ・ルフナの6種類が語られるが,そのなかの1種類である。ちなみに,神奈川県に「紅茶専門店ディンブラ」というお店がある。こちらは,午後の紅茶のティーブレンダーなども務められ,紅茶研究家として有名だった故磯淵猛氏が開かれたお店。今は娘さんが引き継がれ,藤沢にあった店舗を江ノ島に移転して営業なさっている。この調子だと,日本中探したら「紅茶専門店ウヴァ」「紅茶専門店ヌワラエリヤ」「紅茶専門店キャンディ」「紅茶専門店ウダプセラワ」なんてのも1店舗はあるんじゃないかという気分にもなる……
閑話休題。お店は2階である。入ると,お店でも提供されている茶葉がパックで購入することができる。
通された席に座る。このお店では紅茶の講習会をやっているらしい。ほお。うちのサークルにも参考になるかもしれない。と思いながら,店内の風景とメニュー表を見渡す。自家製のワッフルがあるのか。スコーンを出しているのか。ゴールデンルールについて解説したポスターがある。値段も手頃(600円台)だ。スタンプカードもやっているのか。駐車場は有料駐車場があるが,提携していてただになる券をくれるのか…と。
そんなこんなんで紅茶を頼む。頼んだのはもちろん「ルフナ」
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わかりやすすぎる。 |
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ピンぼけである。 |
イモ類を彷彿とさせる,気だるく重たい甘さ。ああ,これがルフナだよなという感覚。おいしい。
ちょっと休憩して,お店を出る。次のお店に向かおう。
7軒目 紅茶専門店ハーヴェスト
市電を函館駅方面に乗り,函館駅前で降りる。函館駅前から徒歩5分ほどで目的地につく。
実はこのお店の店主は,紅茶専門店ルフナの店主の師匠(ルフナのおっちゃんが自分でそう言っているだけ)である。さて,師匠はどんなお茶を出して,弟子は何に惚れ込んで自分でお店を出すことになったのだろうか。
入店し,席に通される。紅茶の箱がインテリアとして置かれている。吉祥寺のGClefにもあるやつだ。店内とメニュー表を見渡す。自家製のワッフルがあるのか。スコーンを出しているのか。ゴールデンルールについて解説したポスターがある。値段も手頃(600円台)だ。スタンプカードもやっているのか。駐車場は有料駐車場があるが,提携していてただになる券をくれるのか…と。
さて,ここでよほど注意欠陥でなければ気づくであろう。さっきの紅茶専門店ルフナと同じなのである。お前が何の違いもわからないから,同じような表現をしているだけじゃないのか。と思われるかもしれないし,それは残念ながら否定はできないのだが,しかし,ここに関しては全部本当に同じだったのである。違うのは,店の広さ,間取り,店主の外見,紅茶の袋売りのパッケージくらいである。それ以外マジで全部同じ。申し訳無さを感じながらも率直に言ってしまうと,紅茶専門店ルフナがハーヴェストを現状丸パクリしているといっても過言ではない。出す茶葉の種類,アレンジティーのメニュー,ワッフル,スコーンとお菓子の付け合せ,駐車場のシステム,内装の趣向,ゴールデンルールのポスター,Paypayが使える決済方法,ティーポット,値段,そしてスタンプカードのデザインまでも一致している。まあ,これからオリジナリティーを獲得されていけばよろしいのではないかとも思うが…
色々書きすぎてしまった。さて,ここで頼んだのはウヴァ。ちょっと渋みが強く出すぎてくぐもってしまっていたかなあ。差し湯を頼めばよかったが,美味しくいただきました。
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店先に出ている看板 |
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ウヴァ |
函館駅から徒歩5分で行けて,夜も20時くらいまでやっているので,函館に来たらぜひ行くことをおすすめしておこう。
さて,今日の紅茶はここまで。ごちそうさまでした。
晩御飯はラッピ。いやあ優れている。ハンバーガーもさることながら,音楽が優れている。1950年代60年代の音楽が常に流れている。おかしい。これは,ハンバーガー屋ではなくハンバーガーが食べられるダンスフロアである。なぜ誰も踊っていないのだろうか。
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多動が止まら~ん‼ |
20時ころにホテルに到着し,早めに行動終了。
函館2日目
この日からは,前日までの真夏日に匹敵する陽気は影を潜め,雨模様。死ねよ。
朝早く起きて朝市に。津軽から修学旅行生がやってきていた。たっかい海鮮丼をうまそうに食っていた。いやいや,地元で食えるやろ…… 地元民がこんなところにお金を払うわけがないのでピンチケ丼をかき込み,鋲へ。
8軒目 ヴィクトリアンローズ
旧英国領事館の建物はそのまま資料として保存されているが,その一角に売店とティールームがある。普段は9時からだがコロ害のため10時開場。ティールームと売店は入場が免費となる。
建物が建物のため「英国風」ではなく「英国」である。格が違う。
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英国ブレンドと,クッキーセット。1000円。 |
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ガチの建物を利用した施設なので当然ガチである。 |
英国ブレンドは多分キームンベースで風味が軽く,華やかな蘭の香りがするもの。昨日までウヴァとかルフナとか飲んでいたせいで「味なくね?」と一瞬思ってしまった(舌が狂った)が,ぼくは本来こういうもののほうが好き。スルスル飲めて20分ほどで完飲。
9軒目? 雨の中の元町お散歩
徒歩5分くらいで次の鋲「チャイカ」にたどり着いた!と思ったが,こちらもなんとコロ害により金土日しか営業してないとかいう意味不明な営業形態になっており,残鋲。これに至っては写真を撮影してすらない。劣るのもいい加減にしてほしい。コロナ,お前劣ってるぞ‼💢
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カール・レイモンのソーセージがうますぎて手が震えている。 |
仕方がないので,近所のレイモンハウスへご訪問。函館ご当地ぼくの推しソーセージ。お土産にソーセージを買って帰った。ホットドッグはうまかった。
9軒目 ジューシーフルーツティー
気を取り直して収鋲続き。お次はジューシーフルーツティーさん。こちらも元町にある鋲。紅茶を出すカウンターと,ランチのカウンターに分かれている。前者は11時から,後者は11時半からの営業なので気をつけたい。
私が頼んだのはベリーのアレンジティー。フルーツのアレンジティーを出しており,ブラックティーは「フィーユ・ブルー」のものを取り扱っているらしい。
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うまかった。 |
午前の収鋲はここまで。昼飯はあとにして,次は湯の川温泉へ。日帰り入浴で禊を済ませ,帰りの北斗に乗り込む(ここまでは写真無し) 。函館は札幌出身者にとってそんなにポンポン来られる街ではない(東京名古屋くらいの距離があるうえ,東海道新幹線のような高速交通手段は無い)ため,何度か来てもやることが尽きないのがよい。
帰りの特急の中では,ハセガワストアのやきとり弁当と大沼ビールを食む。やきとり弁当しか勝たん。
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新函館北斗駅から乗り込んでくる新幹線乗り換え客にマウントを取っていけ。 |
札幌駅に帰ってくるとちょうどばんごはん時。ラーメン共和国に駆け込み,味噌ラーメンと免費ゆで卵を食む。
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二郎系とか中本とか家系とかまぜそばとか異常なラーメンばかり食べて死んでいた味覚が蘇生される。 |
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人権。 |
1泊2日の函館へのお散歩終了。これまで,11軒の紅茶鋲に訪問し,9収鋲,2残鋲。
次回予告
次回は1日間を空けて,突然の思いつきで気づいたら釧路に来ちゃった😅ここに日本最東端の紅茶鋲があるんだって‼絶対行かなきゃ。あれ,でも電話が繋がらない。来てみたら…… そして,帰りの交通手段アンケートの結果,体力の限界が見えてきて…
次回「こやまうんてんの北海道凱旋2020 釧路」
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