2020年9月16日水曜日

こやまうんてんの北海道凱旋2020 函館

いざ函館~新幹線工事はクソ~

これは,さる9月9日,10日のお話である。

4時半に目覚め,準備。函館は,1泊の予定である。

札幌方面の始発列車に乗ったら,6時ちょうど発の北斗2号に間に合うかもしれない。この列車は,キハ281で運転される。2022年までに,キハ261に置き換えられてしまうのではないかというアレである。だからできれば早いうちに乗っておきたかった。 

というわけで,始発列車に飛び乗る。東京と同じで,始発でももう結構な人が乗ってくる。

しかしここで,大事なことを忘れていた。札幌駅ではいま,新幹線の工事が始まっている。そのせいで,列車が苗穂から札幌駅に進入してくるときに減速運転をして,1分ほど遅れるのである。何回見ても,どこで工事をやっているのかわからないくらいなのだが,それでも工事をしていると言い張り,減速運転をするのである。

これにより,558分に2番線に入る江別発の普通列車が,5915秒に到着。そして結果……

ああああああああああああああああ‼

エスカレーターでモタついたババアマジで許さん。いや,モタつかれていなくても乗り遅れていたかもしれない。まあ,どれだけ何か誰かを恨んだところで列車は止まってくれないので,仕方がなく下に降りる。

遅れたんだから駅弁を買う余裕くらいはあってほしいのだが……

始発のキハ281をジャーした上に朝食無しらしい。劣るのもいい加減にしてほしい。


マジでカス。仕方がなく,次の特急(50分後)に乗り込む。

4時間ほど揺られて,函館駅に到着。ここからはバスに乗る。結構時間がかかる。運賃もかさむ。函館では,バスと市電を1日乗り回せる1日乗車券が1000円,2日乗車券だと1700円で買えるので,観光する際はもっているとなにかと便利だ。

4軒目 Tea Room Alice

バスで30分ほど揺られ(遠い)着いた函館で1軒目の収鋲。函館駅前から,バスで「新都市病院前」まで。


バカなので何を頼んだか忘れました。時間差でブログを書くのはやめようね!

白基調の洋風な佇まいで,黒基調のロリータファッションの女性が来店したら映えそうな店内。女性が一人で切り盛りなさっていて,お昼時ということもあり,ぼくの他に2組ほど来店していた。一人で切り盛りなさっているので,混んでいるときは少しだけ遅いが,それは仕方がないと割り切る余裕が必要。紅茶は紳士淑女の飲み物である。

初めての来店だと,メニューを店主自ら丁寧に説明してくださる。これもお客さんの捌きに時間がかかる理由であるが,これも丁寧さ故にどうしてもかかる時間である。

店主はスフレパンケーキを推しており,お店の看板商品でもあるが,注文を受けて一つ一つ丁寧に仕上げるため,30分ほど時間を貰っているようだ。私は時間がないので今回はパスしてしまったが,フルーツが入荷している日には季節の特別メニューがあったりするようなので,時間に余裕があるときは頼んでみてはどうだろうか。

5軒目? 函館市電乗り潰し

バスで来た道を戻ると,函館駅で次は市電に乗り込む。「函館どつく前」に乗り,函館山の方向を目指す。

着いた。ここで,造船場方面の市電は乗り通し。ここから,坂を登っていく。目的地は「ティールーム夕日」

なんでこんな見晴らしのいい所まで来て紅茶が飲めないんですか❓

函館2軒めについたぞ!と思ったら,定休日……

「隔週の定休日」を見落とす初歩的なミス。いや,わかりにくいというか,隔週とかいうのは見落としがちだから本当にやめてほしい……トホホ 再訪が必要となった。

5軒目 LONGWALK

函館市電を湯の川方面まで乗っていき,次の目的地へ。30分の徒労をした体からは汗が吹き出す。だいたい1/2の確率で市電も非冷房車を引き当てるため,シャワーシートがもりもり無くなっていく。

「函館アリーナ前」で降りて,函館駅方面に1分ほど戻って歩くとある。5軒目「LONGWALK」さんである。

見た目「アンティーク屋さんですか?」ってなる。

このお店は,紅茶を出しており,お店が仕入れてきた茶葉の販売も行っている。それと同時に,英国から仕入れてきた骨董家具も展示・販売している。

英国の骨董家具・小物が並べられており,店主の老婦人の気さくな性格も相まってなのだろうか,お店の雰囲気は華やかさではなく,落ち着いた古き良きぬくもりに満ちている。

このお店,出される紅茶の特徴は何より,安いのである。300円,400円といった文字列が目を引く。もちろん,安いだけでなく香りも立ち,数種類のアレンジティーも出している。コーヒーが中心の喫茶店が申し訳程度に出していたり,飲食店の付け合せのドリンクで着いてくるようなものではなく,しっかり淹れられた紅茶がこの価格で飲めるのはすばらしい。ここも紅茶の福祉である。

函館アリーナあるいは,湯の川温泉へ行ったときに立ち寄ってみてはどうだろうか。

バカなのでこれも何飲んだか忘れました。でもポット300円ですよ。激ヤバ。

これは覚えています。パッションフルーツフレーバーのアイスティーです。

6軒目 紅茶専門店ルフナ

今度は,市電で来た道を戻り,市民病院前あたりまで。そこから歩いて数分のところにあるのが「紅茶専門店ルフナ」である。ルフナとは,セイロン茶の銘柄の一種。ウヴァ・ヌワラエリヤ・ディンブラ・ウダプセラワ・キャンディ・ルフナの6種類が語られるが,そのなかの1種類である。ちなみに,神奈川県に「紅茶専門店ディンブラ」というお店がある。こちらは,午後の紅茶のティーブレンダーなども務められ,紅茶研究家として有名だった故磯淵猛氏が開かれたお店。今は娘さんが引き継がれ,藤沢にあった店舗を江ノ島に移転して営業なさっている。この調子だと,日本中探したら「紅茶専門店ウヴァ」「紅茶専門店ヌワラエリヤ」「紅茶専門店キャンディ」「紅茶専門店ウダプセラワ」なんてのも1店舗はあるんじゃないかという気分にもなる……

閑話休題。お店は2階である。入ると,お店でも提供されている茶葉がパックで購入することができる。

通された席に座る。このお店では紅茶の講習会をやっているらしい。ほお。うちのサークルにも参考になるかもしれない。と思いながら,店内の風景とメニュー表を見渡す。自家製のワッフルがあるのか。スコーンを出しているのか。ゴールデンルールについて解説したポスターがある。値段も手頃(600円台)だ。スタンプカードもやっているのか。駐車場は有料駐車場があるが,提携していてただになる券をくれるのか…と。

そんなこんなんで紅茶を頼む。頼んだのはもちろん「ルフナ」

わかりやすすぎる。

ピンぼけである。

イモ類を彷彿とさせる,気だるく重たい甘さ。ああ,これがルフナだよなという感覚。おいしい。

ちょっと休憩して,お店を出る。次のお店に向かおう。

7軒目 紅茶専門店ハーヴェスト

市電を函館駅方面に乗り,函館駅前で降りる。函館駅前から徒歩5分ほどで目的地につく。

実はこのお店の店主は,紅茶専門店ルフナの店主の師匠(ルフナのおっちゃんが自分でそう言っているだけ)である。さて,師匠はどんなお茶を出して,弟子は何に惚れ込んで自分でお店を出すことになったのだろうか。

入店し,席に通される。紅茶の箱がインテリアとして置かれている。吉祥寺のGClefにもあるやつだ。店内とメニュー表を見渡す。自家製のワッフルがあるのか。スコーンを出しているのか。ゴールデンルールについて解説したポスターがある。値段も手頃(600円台)だ。スタンプカードもやっているのか。駐車場は有料駐車場があるが,提携していてただになる券をくれるのか…と。

さて,ここでよほど注意欠陥でなければ気づくであろう。さっきの紅茶専門店ルフナと同じなのである。お前が何の違いもわからないから,同じような表現をしているだけじゃないのか。と思われるかもしれないし,それは残念ながら否定はできないのだが,しかし,ここに関しては全部本当に同じだったのである。違うのは,店の広さ,間取り,店主の外見,紅茶の袋売りのパッケージくらいである。それ以外マジで全部同じ。申し訳無さを感じながらも率直に言ってしまうと,紅茶専門店ルフナがハーヴェストを現状丸パクリしているといっても過言ではない。出す茶葉の種類,アレンジティーのメニュー,ワッフル,スコーンとお菓子の付け合せ,駐車場のシステム,内装の趣向,ゴールデンルールのポスター,Paypayが使える決済方法,ティーポット,値段,そしてスタンプカードのデザインまでも一致している。まあ,これからオリジナリティーを獲得されていけばよろしいのではないかとも思うが…

色々書きすぎてしまった。さて,ここで頼んだのはウヴァ。ちょっと渋みが強く出すぎてくぐもってしまっていたかなあ。差し湯を頼めばよかったが,美味しくいただきました。

店先に出ている看板

ウヴァ

函館駅から徒歩5分で行けて,夜も20時くらいまでやっているので,函館に来たらぜひ行くことをおすすめしておこう。

さて,今日の紅茶はここまで。ごちそうさまでした。

晩御飯はラッピ。いやあ優れている。ハンバーガーもさることながら,音楽が優れている。1950年代60年代の音楽が常に流れている。おかしい。これは,ハンバーガー屋ではなくハンバーガーが食べられるダンスフロアである。なぜ誰も踊っていないのだろうか。

多動が止まら~ん‼

 20時ころにホテルに到着し,早めに行動終了。

函館2日目

 この日からは,前日までの真夏日に匹敵する陽気は影を潜め,雨模様。死ねよ。 

朝早く起きて朝市に。津軽から修学旅行生がやってきていた。たっかい海鮮丼をうまそうに食っていた。いやいや,地元で食えるやろ…… 地元民がこんなところにお金を払うわけがないのでピンチケ丼をかき込み,鋲へ。

 8軒目 ヴィクトリアンローズ

旧英国領事館の建物はそのまま資料として保存されているが,その一角に売店とティールームがある。普段は9時からだがコロ害のため10時開場。ティールームと売店は入場が免費となる。

建物が建物のため「英国風」ではなく「英国」である。格が違う。

英国ブレンドと,クッキーセット。1000円。

ガチの建物を利用した施設なので当然ガチである。

英国ブレンドは多分キームンベースで風味が軽く,華やかな蘭の香りがするもの。昨日までウヴァとかルフナとか飲んでいたせいで「味なくね?」と一瞬思ってしまった(舌が狂った)が,ぼくは本来こういうもののほうが好き。スルスル飲めて20分ほどで完飲。

9軒目? 雨の中の元町お散歩 

徒歩5分くらいで次の鋲「チャイカ」にたどり着いた!と思ったが,こちらもなんとコロ害により金土日しか営業してないとかいう意味不明な営業形態になっており,残鋲。これに至っては写真を撮影してすらない。劣るのもいい加減にしてほしい。コロナ,お前劣ってるぞ‼💢

カール・レイモンのソーセージがうますぎて手が震えている。
 

仕方がないので,近所のレイモンハウスへご訪問。函館ご当地ぼくの推しソーセージ。お土産にソーセージを買って帰った。ホットドッグはうまかった。

9軒目 ジューシーフルーツティー 

気を取り直して収鋲続き。お次はジューシーフルーツティーさん。こちらも元町にある鋲。紅茶を出すカウンターと,ランチのカウンターに分かれている。前者は11時から,後者は11時半からの営業なので気をつけたい。

私が頼んだのはベリーのアレンジティー。フルーツのアレンジティーを出しており,ブラックティーは「フィーユ・ブルー」のものを取り扱っているらしい。

うまかった。

午前の収鋲はここまで。昼飯はあとにして,次は湯の川温泉へ。日帰り入浴で禊を済ませ,帰りの北斗に乗り込む(ここまでは写真無し) 。函館は札幌出身者にとってそんなにポンポン来られる街ではない(東京名古屋くらいの距離があるうえ,東海道新幹線のような高速交通手段は無い)ため,何度か来てもやることが尽きないのがよい。

帰りの特急の中では,ハセガワストアのやきとり弁当と大沼ビールを食む。やきとり弁当しか勝たん。

新函館北斗駅から乗り込んでくる新幹線乗り換え客にマウントを取っていけ。

 札幌駅に帰ってくるとちょうどばんごはん時。ラーメン共和国に駆け込み,味噌ラーメンと免費ゆで卵を食む。
二郎系とか中本とか家系とかまぜそばとか異常なラーメンばかり食べて死んでいた味覚が蘇生される。

人権。

1泊2日の函館へのお散歩終了。これまで,11軒の紅茶鋲に訪問し,9収鋲,2残鋲。

次回予告

次回は1日間を空けて,突然の思いつきで気づいたら釧路に来ちゃった😅ここに日本最東端の紅茶鋲があるんだって‼絶対行かなきゃ。あれ,でも電話が繋がらない。来てみたら…… そして,帰りの交通手段アンケートの結果,体力の限界が見えてきて…

次回「こやまうんてんの北海道凱旋2020 釧路」

こやまうんてんの北海道凱旋2020その1 凱旋/旭川/留萌

 北海道行くぞ行くぞ

院試の全日程が終わり,おバイトも一段落。しばらく札幌の知人とも会っていないし,そろそろ地元の空気が恋しくなってきた。というわけで,院試の1週間前くらいに突発的に飛行機のチケットを取ったのである。
これは9月7日の物語。朝の5時半に出発。

 

東京駅発成田空港行きの1000円バス。時間があって(あるとは言ってない)お金のない学生はこれとLCCの組み合わせで足腰を痛めながらおでかけをするしかない。

さて,札幌に到着。1日目はこれで終わり。滞在先のおうちでジンギスカン。
北海道民にとっての正義がこれ。


旭川の紅茶

2日目。今日からは,このきっぷを使ってどこかしこに行ってくる。
6日間で12000円,特急自由席まで乗り放題。ダントツでアド切符である。HOKKAIDO PINK-TICKET 周遊パス。


まずは特急ライラックに乗って旭川を目指すことにする。
その前の特急宗谷は激混みであった。

旭川駅着。
旭川駅の南側は景観が優れていることで有名。

買物公園。
 
まずは,買物公園を散策し,11時の開店時間になったら1軒目。
役所訪問はマナー。

 1軒目 石渡紅茶 本店

お店の中には,棚に並べられた茶器の他に,ティーバッグやリーフの袋も並べられている。これらはお店で飲めるものであるが,気に入ったものは家でも飲めるように購入することが可能。
また,草花のアレンジメントのようなインテリアが多数店内には掛けられている。これらも一つ一つ値段がついていて,購入することが可能。木を掘って作られた指輪などの雑貨も陳列されていて,ティーハウスというより雑貨屋のイートインスペースのような雰囲気があるお店。
 
お店の外観。

頼んだ紅茶はニルギリ。タイガーヒル農園。


説明書きにもあるように,ニルギリの独特の爽快感と競争するかのように香るマスカテル。ダージリンとまぜてブラインドテイスティングしたら,もしかしてわからないのではないか(わかりたいけど)と思わされるほど。ただ美味しいだけでなく,このように異常な特色ある紅茶を入荷してくれるお店は信用できる。
また,ぼくは頼まなかったが,ランチタイム・ティータイムのフードも信用のボリューム。
となりのテーブルの婦人2人組が それぞれスープセットとアフタヌーンティーセットを頼んでいた。
スープセットのほうは1070円で紅茶のポットと,スープ,そして山盛りのサラダに大きなパンがついてくる。東京で頼んだら, 同じ値段でパンとサラダの量はおそらくあれの半分だ。
アフタヌーンティーも,スコーン,ケーキ,ボリュームも十分のサンドイッチが用意された2段重ねで1380円だったかな。予約無しで用意してもらえてあのボリュームなら,十分すぎると思った。

30分ほどでお店をあとにし,昼食はラーメン。チェーン展開しているお店の「本店」で食事。
 

食事を終えたら,貸収鋲車を召喚。車で15分ほど走って,2軒めに到着。

2軒目 GRANPA

前情報が殆どないまま訪問。メニュー表には「石渡紅茶」の文字が。「ん?さっきのお店も…」と店内とメニュー表を見渡す限り,「石渡」さん が経営されているお店で間違いなく,また,さきほどの紅茶店と何らかのつながりがあるらしい。
メニュー表の表紙裏の紹介文によると,1978年に札幌で起業した紅茶関連の企業で,87年に旭川にティーハウスを開業,その後ティーハウスの事業は石渡紅茶本店に引き継ぎ,今に至るらしい。
日本のリプトン・トワイニングをつくりましょう!みたいなことが書いてある意識の高さ。
さぞかし堅そうなおじちゃんだと思えば,タピオカミルクティーなんかもテイクアウトで出すらしい。多分(実際に結果として出ているかはともかくとして)拡大志向はマジなんだと思った(こういうのって,マジな人ほど自由なので)。
紅茶のポットを頼もうかと思ったが,次の訪問まで時間もなく,車の運転中に尿意を催したくないので,アイスティー。
 

ニルギリベース?だがスッキリというより渋みがしっかり出ている本格派。ケーキもある。
ところでこのお店で一番面白かったのは, BGMである。ず~っと,山下達郎がかかっているのであった。その日その時間限定なのか,それとも店主がそういう趣味なのかはわからないが……

3軒目 ライフ・ラプサン

 レンタカーを走らせて,次の目的地へ。カーナビに電話番号を入力して向かう。
「まもなく目的地です。案内を終了します」
よし着いた。
いや,着いてない。カーナビに嘘をつかれた。しょうがないので, google mapさんに頼ることに。
そして到着。
 雰囲気は暗め。露骨な木造の内装は古き良き喫茶店という感じ。ちなみに,こちらも日本紅茶協会の認定店。旭川には1軒目含め合計2店舗。
ラプサンなのに,正山小種がレギュラーメニューに存在しない。なお,茶葉を購入することはできる。

いろんなところで見る,MUSICAのティーポット。お店の中には,別に売り物になっているわけではないがリプトンの古い缶が飾ってあったりする。
頼んだのは,ヌワラエリヤ。セイロンを推しているようだ。何も言わないとヌワラエリヤが出てくる。信用。ぼくが一番好きなセイロンもヌワラエリヤなので,気が合うかもしれない。
若草の緑の香りがしっかり立ち込める紅茶だが,それに 加え一番の优れは値段である。このポット,なんと510円。安い。紅茶界の福祉か❓
 
ところでこのお店,漫画・アニメに登場している。2015年放送の漫画原作『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の第6話に登場しており,そのカットがお店にも飾られている(参考資料)。
それ以外にも,旭川エリアは聖地がたくさんあるようだ。興味がある人はどうぞ。
 
今日の紅茶巡りはここまで。ごちそうさまでした。

おまけ:イオンモール

 

留萌本線

さて,お次はちょっと鉄路で揺られる時間。
1日に1本だけ組まれている,旭川駅始発で留萌本線に乗り入れる,留萌行き。非冷房車のキハ54で,扇風機はスイッチを入れて操作しような‼扇風機に刻印されている「JNR」のロゴが哀愁漂う。
この区間では,ホームの長さが足りず,キハ54が停まるとホームのすぐ隣りにある踏切に列車の車体が残ったまま停まる駅が数個あったりしてちょっとだけ面白い。 廃駅が3つほどあるが,設備が撤去されていたりして,面影は感じられない。駅にある,次の駅の表示が上から張り替えられているのを見て「この間に廃駅があったのか」とか楽しむことができる。
ボケ


 
留萌駅。鉄橋とかは廃止区間でも普通に残っているので,面影は感じる。

果てではない。


ここから歩いていく。

市役所。
お世話になりまさした‼


この先,瀬越駅の跡があるので足を伸ばそうとしたのだが,左足と右肩を痛めるアクシデントで歩きにくくなり,折返しの列車を逃すのがしょっぱかったので断念。廃線の跡が続いているんだなと認識したところで,帰路へ。
 
明らかに元セイコーマート

折返しの列車ではHOT CHEFを食む。人間の営み。
 

深川で今度はカムイにご乗車。 神様を感じる。

さてこの日はここまで。

次回予告

突然の思いつきで函館に行くことに。宿泊日の前日に宿をとったのに余裕で安い‼コロ助ありがとう‼😉(不謹慎)
半年ぶりに1日5店舗回っちゃうゾ😤でも,あれれ……
次回「小山運転の北海道凱旋2020その2 函館」
 

2020年9月5日土曜日

院試までの記憶の記録

最後の投稿は2月のおでかけの投稿らしい。これも,だいぶ時間がかかった。

院試までの記憶をここに保管しておこうと思う。といっても,今までの人生で一番どうでもよかったと思う。

甘えの無進捗

というのも,おでかけから帰ってきた瞬間,なにも生産的活動ができない日々が続いた。

8月末の院試に向けて,準備をし始めなきゃという思いがあって,過去問見たり,英単語をやったりし始めたのだが,全く続かない。おかしい。

Twitterをやっていたとか,アニメを見ていたとか,ソシャゲばっかやっていたということではなく,本当にただ集中が続かなかったのである。

起きて,机に座って,作業を始めようと紙と鉛筆を持つ。その場で意識が抜けて,なにもしない。寝ているわけではなくて,起きていながら,座りっぱなしで何もしていない。

腹が減ったので飯は食う。食欲はある。

食って,食休みして,作業に戻ろうとする。何もできない。

これが,外に出る予定があった日を除いて,3月中ほぼ毎日続いた。

何なら,学期が始まってからの休日もずっとこうである。

今年は,オンライン講義。家からでなくても授業を受けられるのはメリットだった。本郷キャンパスまで,1限は7時20分くらいに家を出ないと間に合わない。オンライン講義だったら,8時29分に布団から手を伸ばして,Zoomに接続すれば出られる。

しかしこの形態,「講義を受けている」感覚がない。家でYoutubeを見ている感覚なのである。集中が全く続かない。

そしてオンライン講義,出席代わりといって課題が出る。これはしょうがない。しかし,教員も気が張っているのか,いちいち重い。

さらに,先述のとおり原因不明にメンタルが消耗しているので,これでいっぱいいっぱいになる。

4年生なので,特別演習という,教員と学生1~3人で論文や教科書を輪読・精読し,レポートにまとめる科目がある。頭がまったく文章を受け付けず,論文1ページ読むのに10時間以上かかることもあった。DeepLとか,今は便利なツールがあるけれども後半は泣く泣くそういうものに頼った。それでも変わらなかった。だから毎回,演習の時間はギリギリ5分前とかまでスライドを練ったり,輪読するところの内容をまとめたりしていた。本当につらかった。やっている内容は本当に面白いはずなのに,ただ「つらい」が先行して,レポートもかなり骨抜きになってしまった。それでも評定自体はまともなものが下りてきたが,全く満足できるものではなく,二重の苦しみ。

 しかし,TLや回りにはぼくよりつらい人がいっぱいいた。ぼくはただ文章が読めない,起きていても活動ができない,ペンを持つ手が震えて動かないとかその程度で,自殺願望もないし寝れないわけでもないし食べられないわけでもなく,友人と会う約束だったりバイトを休んだりということは一切なかった。だから多分努力すれば何とかなるんだと思う。努力せずに9月までずっと引きずってきている。弱い人間である。

虚無の在宅

今年の春は,COVID-19のパンデミック 騒ぎのせいで,あらゆるイベントが中止になり,バイトも減り,飲食店が閉まったりしていて虚無を味わった。参加するはずだったライブも全部中止になった。レコードやCDに使うお金も減ったので,お金は余ったが,その分ストレスが食欲に向いたので少し太った。

家に居る間は筋トレだったり,四股やストレッチをしていたが,外に出て走ったり,公園を使うようなエクササイズは自粛していたので,効果は微妙だった。なにより,ここまで何度か出てきているように,起きていても何もする気力もないので,続かない。筋トレで鬱が治ったみたいなブログやTwitterがいっぱいあるが,筋トレする気力があるんだったら,鬱じゃないぼくより気力があるんだから絶対鬱じゃないだろとしか思えないのであるが…(しかし,もしかしたら別のベクトルでぼくより辛い症状があったのかもしれない)

6月を過ぎたら人々と会う機会も段階的に増えてきたが,それでもサークルの対面活動が開始できなかったり(再開できたのはつい8月25日のことである https://twitter.com/toudai_kureha/status/1298418007614427136 )で,人とのつながりは跡切れ跡切れ。

以前のキャパを完全に失った上でのレポート地獄と院試勉強

レポート地獄が始まった。レポートはだいたい,期限の2週間前~1か月前には出されている。だから,段階的にやれば楽に終わるはずである。今期はただでさえ試験が全部レポート代替で大変なので,同期たちはうまくやっていた。できなかったのは自分だけである。レポートのために3回は夜を明かした。体を壊して1回バイトを飛ばした。

 院試勉強のために,レポートが出た段階で,現実的にレポートをさばく計画を周到に立てて,特別演習とその他2科目ほどのレポートを除いて,7月24日までに終える計画を立てた。

しかし,講義が終わり始めてから,平日も例の「1日中何もできない」になってしまった。このとき,院試勉強のためにバイトを休んでいたので,講義のない日は1日中レポートに時間を使えたはずである。それが1日,2日とボケっとして空費されていく。

結局,1文字もレポートを書き始められないまま,一番最初のレポートの提出期限が迫ってきた。ぶっちゃけ,1日中なにもできなかった日の夜にヤケで深酒したりして次の日昼に起きるとか,それはさすがに悪かったと思っているが,当然ずっとそんなことをしていたわけではない。やっても週に1回以下である。それ以外の日でも全く頭が稼働せず,結局「締切というプレッシャーに追われて徹夜とエナドリでブーストを掛ける」という最悪な方法で出したレポートが何編かある。もちろん,しっかり取り組めたレポートもある。結果,まあまあ狙った成績を取ることはできたので,結果オーライだが,この1ヶ月はとても辛くて,鉛筆を持つ手が震えてガチで泣いた日もあるが,どれも無能故である。

同様の理由で院試の勉強も8月に入るまでほとんど進んでいなかった(実は)。大学入試の時代を思い出し「制限時間の半分で解いて頭を追い込む」方法で過去問を解いて,できなかったところは教科書で導出の基礎からやり直し,例題も,1回でも手が止まれば時間内に終わらない程度に余裕のない時間設定で解くやりかたを再導入した。

しかし,以前のキャパを失った上でこれをやるとどうなるか。半日も体力がもたないのである。結局,1日中ボーッとして,申し訳程度にイライラしながら英単語と物理の教科書やノートを書写するのと,半日全力で勉強してあとは無気力になる日をほぼ交互に繰り返していた感覚。その半日の密度はやっぱり濃かったので,前日までには「何でも来い‼」というレベルで準備をすることはできた。何だかんだ,どんなにキャパを失っても,辛くても「間に合わせる」ことはできるのである(院試に関しては合否が出てないのでわからないが)。これも,罪な性格だと思う。多分,もう1回くらい大きな失敗をしない限りこの甘えた性格は治んないんじゃないかみたいな感覚がどこかである(院試でフラグを回収してなければいいのだが)。

最後

コロ助害は,色んな人の生活を壊していって,鬱になった知り合いも何人かいるし,地元のライブハウスは廃業するし,何もいいことがない。コロ害が直接の原因でなくても,とどめを刺した案件はいっぱいある。

いろんなお気持ち表明や風説が飛び交って,疲れたなあ。雪が降る頃には,鎮火していてほしい(が,無理なんだろうな……)。

そういえば,コロ害に関してのお気持ち表明に対してのお気持ち表明みたいなやつ,ブログに書き溜めていたが,消えてしまった。なあ…… なのでナシになった。